|
●春乃のセリフをクリックすると音声が再生します。 春乃「ちゃんと噛んで食べなきゃダメよ」 口を動かす俺を見ながら、小さな子供に言い聞かせるように春乃さんが口を挟んでくる。 守「んっ、んくぅ」 言われるままにしっかり噛んでからお粥を飲み込むと、 春乃「味は薄くない?」 覗うように春乃さんが俺の顔を見てきた。 守「ん、ちょうど良い。美味しいよ、オバサン」 春乃「うふふふふッ」 美味しいと言われた事が本当に嬉しいのか、照れたように笑う春乃さん。 春乃「はい、それじゃ次もア〜ン」 守「あ〜ん」 春乃「ふふっ」 守「お、おばさんがしろって言ったんだよ」 春乃「はいはい、分かってます。ふふっ、でもこうして守ちゃんのお世話をするのも楽しいわね」 楽しそうに眼を細めながら春乃さんが、レンゲを口に運んでくれる。 守「オバサンには、卓真がいるじゃないか」 春乃「そうねぇ、でも守ちゃんみたいなおっきな子をお世話するのも何だか楽しいわ」 守「おっきな子って………はぁぁ」 春乃「ふふふっ」 クスクスと含み笑いを続ける春乃さんを見ながら、お粥を食べていった。 |