【佐知代視点ルート】

佐知代「んんんっ……!!」
 また、アナルへの刺激が始められてしまう。
和也「ははっ。面白いな、ツンツン突付くとイソギンチャクみたいに窄まる」
佐知代「いっ、いやぁっ……そ、そんな近くで見ないでっ……」
 ふーっ、ふーっという彼の吐息が、私のむき出しの股間に当たっていた。
 熱い片方の掌が、私の太股をぐっと押さえている。
和也「ヒクヒクしてる……触ってなくても。息をしてるみたいだ」
佐知代「ひっ……んんっ……いやぁっ……」
和也「ははは……やっぱりこうして見ると、義姉さんって毛深いですね。へぇ、女の人でもこんなところまで毛が生えるんだ?」
佐知代「――ッ…………!」
 さわっ……と掌が軽く、私の恥部を撫でてくる。
 気にしていることを馬鹿にしたように言われて、私はますます顔の熱くなるのを感じた。
和也「でも、いいじゃないですか。毛深い人は情が深いって言うし」
佐知代「いっ、いい加減にしてっ……!」
 声を張りあげると、彼はおどけるように声を上げて笑う。
和也「そんなに怒らなくても。本当に毛深いの、コンプレックスなんですね」
 親指が、私の恥部の毛をしゃり……と撫で上げた。
 その感覚に、私は拘束された体をギュッと竦める。
佐知代「や……めて……、いやっ、み、見ないでっ、見ないでったら!」
和也「んー?」
 彼の声は、帰ってきたばかりの頃とは真逆だった。
 この上なく楽しそうな声。
 小さな子がお気に入りのおもちゃで遊んでいるような、どこか無邪気にさえ聞こえる声だ。
和也「じゃ、見ない代わりに触ってあげますよ」
佐知代「んひぃっ……!!」
 また、私のアナルを突付く指先。
 その内それは突付いてくるだけでなく、ぴったりと押さえ付けたり、周囲をなぞったりするようにもなってきた。
佐知代「んんっ……いやぁ……やめて、そこ……、は、恥ずかしいの……き、汚いところ、さ、触らないで……」
 くにゅ、くにゅ、おかしな弾力で、アナルは彼の指を押し返している。
 キュッと下肢に力を込めると、アナルもきゅうっと窄まるのが分かるけど、そんな感覚だけでも居たたまれないくらいに恥ずかし  い。
和也「形もいいし……色はちょっとくすんでるけど、可愛いアナルですね」
佐知代「っ……そ、そんなこと言うのよしてっ……!!」
 ふぅっ……とアナルに息を吹きかけられる。
 それだけでビクッと、私の体は収縮してしまった。
佐知代「んんっ……い、いや……んく……っ……」
 こちょこちょとくすぐられたり、お尻の肉を左右にぐいっと広げられたり。
 そのひとつひとつの動作をことさら強調して、私に伝えてくる。
和也「……ちょっといい声が出てきたんじゃないですか?」
佐知代「ばっ……馬鹿なこと言わないでっ……」
 からかう声に、私は体を強ばらせた。
 そんなところを触られて、いい気持ちになったりする訳がない。
 そんなことになったら、私は本当にヘンタイだ。



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